“これゲームになる?”から始まる対話
「アイディアはあるけれど、これが本当にゲームとして成立するのか不安で…」という段階でいただいたご相談。
初回ヒアリングでは、まだ言語化しきれていない企画の断片を一緒に整理し、作品としての方向性や可能性を探っていきました。
「最初から明確な企画書がないと相談しちゃダメ…?」と感じている方にこそ、読んでいただきたい事例です。
初回お試し相談とは
初回お試し相談は、「まだ企画がまとまっていない」「誰かに聞いてほしいけど、どこに相談すればいいかわからない」という方のための、ライトで気軽なヒアリングセッションです。
企画のアイディアがふわっとしていても、資料がなくても大丈夫。
オンラインでの壁打ち形式で、“どこが魅力になりそうか” “ゲームとして成り立ちそうか” といった視点で、一緒に整理していきます。
本格的な継続コンサルやレビューをご検討中の方にも、まずはこのお試し相談で相性や進め方をご確認いただけます。
相談内容
ゲームのアイディアが1つあって、「村の中で住人たちの悩みを聞いていくような、戦闘のない静かなゲーム」を作りたいと思っています。
ただ、これが本当にゲームとして成立するのか、ジャンルとしてどう分類すればいいのかが分からず困っています。
自分ひとりではずっと頭の中でグルグルしてしまって、なかなか前に進めていません。
企画書もまだ作っておらず、ふわっとした段階なのですが、そういった状態からでも相談して大丈夫でしょうか?
よろしくお願い致します。
🎮相談者:Fさん(個人開発者・開発未経験)
お試し相談の流れをご紹介
初回お試し相談では「Zoom」を使用します。
レベルアップラボの責任者でもある川合が初回お試し相談を担当しています。

川合:
Fさん、今日はご相談ありがとうございます。
まずは今考えていることや、悩んでいることなど、ざっくりで構いませんので教えてもらえますか?
相談者Fさん:
よろしくお願いします。
作りたいゲームは、「村の中で住人の悩みを聞いていく、戦闘のない静かなゲーム」です。
雰囲気のイメージはあるんですが、まだふわふわしていて、何から決めればいいのか、どう進めていけばいいのか分からず手が止まっています。開発はUnityで進めようと思っていて、2Dで自分ひとりでプログラムもグラフィックもやる予定です。
川合:
なるほどです。
そのふわっとした状態でも、今考えていることはしっかりしているので、そこから整理していけば問題ないですよ。
このゲームのゴールってどういうイメージですか?
プレイヤーが進める中で、何を達成したいと思っていますか?
相談者Fさん:
ゴールとしては、住人たちの悩みを解決して、村の雰囲気を少しずつ変えていく感じです。
住人たちの心が少しずつ前向きになっていくような、そういう変化がプレイヤーに感じられればいいなと思っています。
川合:
良いですね。
悩みを解決するというゴールがあると、プレイヤーにも達成感が生まれますし、
その変化を通して感情の動きが描かれるのもいいです。
ただ、このゲームの進行サイクルってどうなりますか?
たとえば、プレイヤーはどうやって村を進めていくのでしょう?
相談者Fさん:
まだ具体的には決まってないんですが、住人たちと話して、少しずつ悩みを聞いていく、その過程で村が変わっていく感じにしたいです。
ゲームの流れとしては、ひとつの悩みが解決したら、次の悩みに進む、みたいな形にしようかなと。
川合:
なるほど、それなら悩みを解決という単純な進行でも、プレイヤーには時間をかけて“村の変化を感じる”体験が提供できますね。
具体的には、悩みが解決することで住人の態度が変わったり、村に新しい要素が加わるといった“変化”がプレイヤーに伝わるようにすると、進行が一層面白くなるかもしれません。

相談者Fさん:
そうですね。
例えば、悩みを解決することで村に新しい建物ができるとか、住人が前向きなことを言ってくれるようになるとか。
川合:
それはいいアイデアですね。
悩み解決 = 村の成長が視覚的にも感じられると、プレイヤーはゲームの進行に達成感を得られます。
これを繰り返していくことで、プレイヤーは自然にゲームのゴールに向かっていく流れを作れますね。
相談者Fさん:
そういう変化を少しずつ積み重ねていく感覚を大事にしたいです。
少しずつ村が良くなっていくのを感じてもらいたいですね。
川合:
その少しずつの変化が、まさにゲームの魅力になると思います。
進行がシンプルでも、感情的な変化をしっかり感じてもらえますよ。
相談者Fさん:
ありがとうございます!
今まで漠然としていた部分が、少しずつクリアになってきました。
川合:
ここまでの話で、かなり進める方向が見えてきましたね。
次は、その思いをメモにして簡単な形にまとめてみましょう。
それをレビューして、さらに具体的に詰めていけると思います。
相談者Fさん:
はい、やってみます!
まとまったらまた見てもらいたいです。
川合:
もちろんです。
できたらまたレビューさせていただきます!
相談者の感想
何から手をつければいいか分からなかったんですが、話しているうちに自分の考えていたことが少しずつ整理されていきました。
こんなふうに進めていけばいいのかもと感じられたことで、ちょっと前向きになれた気がします。
一人だとずっと頭の中でグルグルしていたので、聞いてもらえる場所があるのはすごく助かります。